視力回復と毛様体のはたらき
視力回復を考えたときに、目のどこを重点的に鍛えたり、治したりすればよいのでしょうか?
基本的に、視力を回復するには、眼球内の網膜に外から入ってきた光が、きちんと像を結ぶ必要があります。いわゆるピントがあった状態をつくらなくてはいけません。
そのために、私達の眼球には、レンズの役割をする水晶体があり、その水晶体の厚みを変えるための仕組みが用意されています。
水晶体は、ガラスやプラスチックのレンズのように固い物ではなくて、柔らかな弾力のある透明な細胞が規則正しい層となってできています。これを、周囲の毛様体と呼ばれる筋肉が引っ張ったりゆるめたりして、水晶体の厚みを変えてやるのです。
レンズの焦点距離は、レンズの厚み(曲面の割合)によって連続的に変化しますから、毛様体が微妙に力加減を変えることで、どのような距離の像でも、眼球内の網膜上にピントを合わせた像を結ぶことができることになっているのです。
視力が低下するというのは、この水晶体がくもったりしてレンズの機能を果たせないとか、何らかの原因で水晶体自体が固くなって、厚みをうまく変えられなくなったりする他、毛様体の機能が低下するというのもあげられます。
毛様体は、筋肉でできていますから、手足の筋肉と同様に、疲労します。手足の筋肉は、ひどい疲労や無理な緊張を強いると、けいれんを起こしたり、肉離れなどの断裂をおこしたりします。幸い、毛様体には手足のようなひどい力がかかることはありませんが、やはり、長時間の緊張などの無理がかかると、疲労して動きにくくなるのです。
毛様体にも適度な休息や、筋肉をほぐすためのマッサージが、ときどき必要なのです。もちろん、毛様体の機能が正常で、視力が低下していない人は、何気ない物を見る動作の中で、そういった休息、マッサージを知らないうちに行っているのですが、視力が低下し、物が見にくくなった人は、意識的にノウハウを使って、毛様体の緊張や疲労をやわらげる動作を行い、視力を回復する必要があるのです。
毛様体の緊張をほぐすためには、単純な眼球運動ではなく、きちんと専門家のアドバイスに従った手順と量で効果的に行うことが大切です。
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